FFEXはカスタマイズ好きのためのゲームだった

=前置き=

 いつもの「帰郷時に遊んできたゲームのログ」なんだけど、この冬はほぼFFEXだけ遊んでたし、自分のTwitter上ではLight版でいまいち楽しみを見いだせてない人が多かった&自分も最初は懐疑的だったので、今回はFFEXについて解説しつつオススメしておこうかと思う。

FFEX:概要=

 ファイナルファンタジー エクスプローラーズ(以下、FFEX)は大雑把に言うと「FFCCの見た目で」「ネットRPGっぽく操作し」「モンハンのようなクエストをこなしつつ」「武器・防具・アビリティのカスタマイズを楽しむ」ゲームである。

 FFEXは見た目的にどうしてもFFCCを思い出してしまい、あれと比べるとアクション性が薄いし地形ギミック的なものもなくて単調に感じてしまう。Light版を軽く触ってもその印象は大して変わらないんじゃないかと思う。ただ、FFEXの真価は「カスタマイズ」にある。そのため、楽しさのベクトルとしてはFFCCやモンハンよりもむしろパルテナ風来のシレン(のカスタマイズ部分)に近いと言える。

 カスタマイズ系の遊びの宿命として「素材や情報が揃わないと楽しみづらい」というのがあり、FFEXも序盤の情報だけでは楽しむのがわりと難しい。というわけでここでは具体的にどういうカスタマイズができるかを挙げて楽しさを説明していくことにする。

=カスタマイズ例:連携コンボ火力=

 FFEXのアビリティ(ダッシュで攻撃する技やらファイアのような魔法などの総称)は「連携」という能力を付与することでつなぐことができる。いわゆる格ゲーのキャンセルと同じで技のスキを潰すことができ、さらに次に出すアビリティの動作がやや早くなった上にダメージも少し上がる効果がある。そしてアビリティに付与できる別の能力として「コンボ補正」という「コンボ数が上がるほどダメージが上がる」ものまであるため、「ダッシュ攻撃で接近→多段ヒット攻撃でコンボ数稼ぎ→強力な一撃にコンボ補正をかけて大ダメージ」ということなどができる。

 実際には何に連携できるかは制限があったり連携先を閃くのはランダムなので狙ったものが出なかったりもするが、意外なところにつながったりもするし制限があったうえで目的を達成できる連携を考えるのも楽しいので悪くないんじゃないかと思う。

=カスタマイズ例:範囲即死=

 FFEXは意外なアビリティに意外な能力がつく。

 例えば棍棒技のアビリティに「レデュース」というものがあり、これは「自分を中心に円形のエリアを作り出し、この中に居る間は自分達が相手に与える状態異常の発生率が上がる&与えた状態異常の効果時間が長くなる」という(メテオのような派手な火力などと比べると)やや地味な能力である。

 しかしこの「レデュース」というアビリティには「即死」能力が付与できる。するとどうなるかというと「範囲内の敵が即死する」という能力に早変わりする。実際には「即死」は確率発動なので確実に全滅させられるわけではないし、ボスにはもちろん効かなかったりするのだが、その代わり「即死以外にも凍結や石化が付けられるので、即死を免れても極めて高確率で敵の足を止められる」「時魔道士であれば効果範囲がさらに広がり、銃などの遠距離系の攻撃よりもさらに広い距離かつ敵全員に状態異常をかけられる」という状態なので、ザコが大量に出てくる中ボス系のクエストであればとても有用な技になる。

 こういう感じで意外なアビリティにつく意外な能力がとても有用だったりするため、そういうものを探したりあるいは偶然見つけたりするのが楽しい。

=カスタマイズ例:消費AP減少+AP吸収=

 FFEXのアビリティはAPというMP的なリソースを消費して発動する。アビリティを使わない(&走らない)状態であればAPは自然回復するし、通常攻撃を当てることでさらに回復することもできるが、なんにせよAPを回復している間の攻撃はとても地味なものになる。

 しかしもちろんFFEXではこういう状態にならずにアビリティをばんばん使っていける状態が作れる。武器には「消費AP減少」がつけられるし、防具に「AP吸収」を付けられる。武器は最終的には大抵のジョブで二刀流できるようになるし、防具は頭・体・足の3箇所がある。なのでそれぞれに前述の能力を加えることで、大抵のアビリティがAP消費を気にせずに連発できるようになる。

 これらの能力以外にも武器と防具には色々と付与できるし、武器と防具で合計5種類+(実質的にリセットマラソン必須なのでアレではあるが)アクセサリーによってさらに1〜4種類くらいの能力を付与することができ、アビリティだけでなく装備の部分でもあれこれカスタマイズを考えることができて楽しい。

=カスタマイズ例:見た目=

 あと個人的に重要なのは「見た目のカスタマイズ」だろうか。モンハンだと男の見た目がいまいち食指が動かない感じだったが、FFEXではFFCCっぽくてわりと好みだし、何より「頭の防具を非表示」というオプションがあるのでゴツい頭装備でせっかくカスタマイズした顔や髪型を隠すこともなくて済む。

 また、防具に関しては強化さえすれば最終的なパラメータは大差ないため、わりと見た目重視で選んでしまっても問題ないのも嬉しい。(さすがに特定のモンスターでは耐性などを気にしないとキツかったりするが)

=まとめ=

 というわけで、FFEXは「アビリティ」「装備」「見た目」のカスタマイズが楽しめてとても良かった。

 実際のゲーム内容は「ライトなモンハン」という感じで、「モンハンは楽しいけど疲れる」という人にはちょうど良い感じではないかと思う。ボスの攻略は「パターンを覚えて回避しつつ攻撃」という感じなのでモンハンと同じ感覚で進められると思う。あまり負荷を感じずに遊べるので、「連続6体討伐」とかモンハン的には正気の沙汰とは思えないものも実際にやってみると意外とラクだった。(さすがにヘイストとテレポストーンは必須レベルだったが)

 何かのゲームの続編というわけではないのでさすがに細かい不備・不満はあるものの、一通りのクエストをクリアしたあとの感想が「もっと遊びたかった(堪能したかった)なぁ」というものだったので、続編が出たりしたらたぶんまた買って遊ぶと思う。

=今年の予定=

 FFEXのオススメは以上。

 で、今年の予定だけど、去年の教訓が「予定を立てても体調の都合で上手くはいかないし、むしろ予定を遂行しようとするせいで体調が悪化している面もあるので、そもそも自分は予定とか立てない方が良い」というものだったので、「今年から予定はなし」という結論になった。

 なので、今年からは「作りたいものを作りたい時に作る」という感じになると思う。たぶんいくつかのゲームを断続的に作っていくことになると思うので、もうしばらく(今年の前半くらい)は商品レベルのゲームは完成しないと思う。wonderflに上げていたようなプロトタイプは今年の前半でいくつか作るかもしれないけど。

 細かい状況はTwitterで報告しつつ、プロトタイプ以上の具体的な成果物はブログに上げていこうと思うので、気長にお待ちください。