シノビガミしてきた(ようやく3回目)

=前置き=

今回も帰郷中シノビガミをやってきた。冬期休暇だとなかなか時間が合わないので、再び弟2人がPCで自分がGMの3人プレイ。ということで、そのメモ。

=概要=

今回のテーマは「乗っ取り」。各PCの使命は「プライズの回収」だけど、そのプライズを回収しようとすると「プライズに体を乗っ取られる」=「GMとキャラシートを交換する(プライズの移動は起こらない)」という風になって永遠に回収できないため、各PCの秘密である「回収が困難であれば破壊せよ」を達成することになる、というのがおおまかな流れ。

まず、上の秘密がプライズ回収の前にバレても興醒めなので、この秘密は「プライズの秘密」として設定することにした。「キャラクターの秘密」であれば「調べよう」という発想と動機が発生するものの、プライズは秘密があったりなかったり、あっても手に入れないと調べられなかったりするので、あまり事前チェックの対象にならなさそうだと判断した。そして実際に、全てのPCとNPCの秘密は調べられたものの、プライズの秘密は調べられないまま戦闘→プライズ回収の流れになった。もし調べられそうになっても、「実際に誰かが回収しようとするまでは調べられない」としておけば問題なかったと思う。

プライズ回収の時の流れは「プライズの秘密を該当PLに見せる」→「プライズは渡さず、キャラシートを交換」→「演出:NPCの口調でそのPCが喋り出す」という風にして、PC的にもPL的にも「おかしい」ということがわかるようにした。

プライズの破壊条件は「所有者の生命力を0にする」というもので、クライマックスフェイズの発動条件は「全てのPCがプライズの秘密を知り、全てのPCが同意したら発動する」というものだった。つまり、目的を達成(プライズを破壊)するためにはクライマックスフェイズを発動して、生命力を0までちゃんと削れるようにする、という下準備が必要な状態だった。
ただ、「体を奪われたPC」は「自分の体を取り戻してから倒さないと、自分の体に永遠に戻れないので困る」と判断し、クライマックスフェイズはまだ発動せずに「再び戦闘を行いプライズを再回収→体を再交換」という流れになった。ここらへんの「体を取り戻さずに倒した場合、自分の体は取り戻せるか」という問題は特に決めておらず、その場で決めれば良いかと思っていたけど、今回のパターンが一番切実で楽しそうだったので、その方向でもう少し設定をつめておけば良かったかなと思う。

最終的には、体を取り戻すことに成功し、クライマックスフェイズが発動してNPCの生命力は0まで削られて退場&プライズの破壊に成功。そして各PCはもう戦う理由がないのでそこで終了、解散となった。

=雑感=

今回のシナリオは「経験者を対象としたN人シナリオ」で、できればもう少し多人数でやりたかったもの。人数だけならもっと多い時もあったものの、「キャラシートの交換」は慣れてない状態でやるのはきついと判断し、シノビガミ初心者が居る状況ではやらなかった。四忍目を誘うためのシナリオも別であったものの、今回はやれなかった。残念。


上の説明には書いてないものの、プライズの効果にはさらに「攻撃を当てるだけで、瞬時に相手を乗っ取ることができる」というものがあり、戦闘中にどういう風に立ち回るかを主題にするつもりだった。しかし、実際にやってみた感じではむしろ「一度奪われた体をどうやって取り戻すか」の方を主題にした方が面白そうだった。体を奪われると「一般人」になって「忍者」には攻撃を当てづらいので、手下(工作員×2)を常時使えるようにしていたものの、むしろ手下はなしで「いかに他のPCを協力させるか」という方向になるように設定した方が良かったかもしれない。(そもそも、手下が居るなら一般人であるよりも手下の忍者の体を乗っ取って動いた方が、乗っ取る側としては合理的にも思えるし)


次のシナリオをやる場合、もうちょっと「タイムリミット」みたいなものも明示的に示した方が良いかな、と思った。今回は特にフェイズ数の制限はなかったため、わりとのんびりと全ての秘密を調べられた。特に自分は「秘密ギミック」に凝るタイプなうえに、前回のシナリオが「実はマイナスの効果のあるプライズ」だったため、単に「相手が先にプライズをゲットするかも」程度の懸念よりは「変なプライズをゲットして痛い目を見るかも」という懸念の方が強かったように思う。
そして、今回のが再び「ゲットすると痛い目を見るプライズ」だったため、ちょっとやそっとの誘導では「プライズを先に回収しよう」とは思われないはずなので、「フェイズ数のリミット」「エニグマの定期攻撃によるライフ的なリミット」を明示的に組み込みつつ、プライズ回収以外の使命にすることでもっと「情報収集」以外の行動も誘発していきたい。


今回NPCとして使った「一般人」の特徴である「秘密が3つもある」というのは今回みたいな2〜3PCの時に「やることを増やす」ことができて、さらに秘密を複合させるギミックも仕込めそうなので、PCが一般人になるパターンを少人数用にもう少し考えてみたい。