帰郷時のゲーム感想:アナログ編

=前置き=

前回がデジタルゲームの感想だったので、今回はアナログ編。といってもTRPGしかないけど。しかも途中からマリオが絡むので半分デジタルだけど。

=セイクリッド・ドラグーン=


SW2.0に続き、セイドラを自動化してみた(=GMなしでできるようにしてみた)。簡単に言えば「アナログでやる全員参加型のシレン」という感じ。
セイドラの方はルール自体にリソース管理やらジレンマやらがすでに内包されていてシステム単体で十分に楽しいため、SW2.0よりも自動化向きだった。

自動化したのは「ダンジョン作成」と「エネミー生成」と「ボスの能力生成」と「戦闘」部分。自動化といってもシレンみたいな「部屋の分割アルゴリズム」みたいな大層なことはしてなくて、ダンジョンは「カード24枚を6×4で並べただけ」だし、エネミー生成は「1d(ダイス一回)分のエネミーカードを引くだけ」だし、ボスの能力生成も「山札からカードを引くだけ」だし、「戦闘」も行動パターンが「固定」だったり「山札からカードを引くだけ」だったりする。それだけだけど、現状ではむしろもっと簡略化した方が楽しいんじゃなかろうか、という感じ。なので、さらに簡略化して今度の夏に試したい。

Wiiマリオとの連想=

一緒にWiiマリオをやったためか、Wiiマリオとの比較であれこれと連想が浮かんできたので、それもメモしておく。


今回はシノビガミもやってみたかったんだけどできなかった。その理由の一つとして「リプレイとかルールを読んでもらうのに時間がかかる」というのがある。
TRPGにある程度慣れていれば「やりながらルールに合わせて対応する」というのができるんだろうけど、初心者の集まりなもんでそういうことはできなかった。逆に、アクションゲームにはすでに慣れているのでWiiマリオは「やりながら操作を覚えて対応する」ことができた。以前は「TRPGは遊ぶための敷居が高いな」と思っていて、今でも人とか時間のリソースの面ではそう思っているものの、システムに関してはTRPGに限らずわりと一般的なものなのかもなーと思うようになった。
例えばアクションゲームにしても「十字キーでキャラを動かす」という「ボタンと意味の対応付け」から始まり(厳密にはさらにその前に「ゲームは普通は入力を使って操作する」とかの知識もあるけど略)、その実際の挙動やさらに内部で起こるインタラクション(プレイヤーと敵とか、プレイヤーとブロックとかの干渉)などの学習を要するわけで、「デジタルゲームの初心者」であればTRPGと同様に「基礎(常識)の学習」にコストがかかる=敷居が高くなるんだろうなーと思った。


さらにそれに関連して、「Wiiマリオは基礎の学習すら娯楽化している」という考えが浮かんだ。
基本的に「基礎の学習」というのは作業・苦行になりがちである。ゲームで言えば「操作の学習」「ルールの学習」「世界観の学習」などであり、勉強で言えば「公式の学習」「漢字の書き取り」「年表の暗記」などにあたる。
Wiiマリオは新規アイテム・新規アクションが多く、そのため「基礎の学習」も多くなってしまう。なので本来は作業・苦行が増えるのだが、ここで「多人数プレイ」を軸とすることで「教え合う」という「会話(娯楽)」の発生をむしろ誘発している。(だからおそらく一人プレイではここらへんは普通に作業・苦行になる可能性がある)


あと、「TRPGはやりたいけど知らない人とはちょっと...」というのは「Wiiマリオはやりたいけど知らない人とはちょっと...」というのと似てるのかなーとか思った。Wiiマリオは協力もできるけど競争もできる。助け合うこともできれば蹴落とし合うこともできる。「TRPG固有の問題」というよりは「どう楽しむかが一致するか」の問題のような気もする。実際にはさらに「初心者なので覚えてから参加したい」みたいなものが色々と絡むんだろうけど。

=あとがき=

というわけで、やろうと思ってたシノビガミは今回はムリだった。遊べるのが実質2日しかなかったので、すぐにできるマリオとセイドラしかできなかった。面子はだいぶ集まったんだけど。なので、今度の夏こそやりたいんだけど、去年の夏は逆に面子が足りなかったので今年はどうなることやら。